FM栃木(RADIO BERRY)主催の野外フェス「ベリテンライブ2023スペシャル」が、今年も9月9、10の両日に開催されます。今年は局が近年重視するSDGsの取り組みを加え、栃木県や開催地・真岡市との協力体制も一段と強化。開局30年を来年に控え、「エコ&グリーン」で地域を盛り上げる音楽イベントにしようと、局員一同燃えています。
「ベリテンライブ(BERRYTEN LIVE)」は、RADIO BERRYの開局10周年(TEN)時に、リスナー感謝イベントとして2003年にスタート。初回動員数は6千人でしたが、4年目から現在の井頭公園運動広場(真岡市)に会場を移し、絶えず進化してきました。コロナ禍で3年ぶり開催となった昨年は、初の2日間開催に踏み切り、野外公演の総動員数は2万2千人と大きく成長。今年も[Alexandros]やハルカミライ、栃木出身の秋山黄色など計20組のアーティストが、会場を熱く盛り上げてくれそうです。
ベリテンは芝生や木々の緑の中で開催され、参加者からも「開放的で気持ちのいいフェス」と好評です。それもあって、最近力を入れているのがSDGs(持続可能な開発目標)の取り組み。局としても、2021年から「SDGs CONNECT」というタイトルのもと、SDGsに取り組む企業を紹介する特別番組を放送し、この春には「ミュージックメモリー~音楽のSDGs」に衣替えするなど、環境やエネルギー問題を重視してきました。
その一環で昨年は初めて、県の使い捨てプラスチック削減実証事業を受託。飲食店全25ブースで紙や木の食器を用意し、「CLEANUPベリテン!」を合言葉に分別回収を徹底しました。この活動が評価され、今年は環境省の協力も得て、引き続きプラごみ削減に向けた展開を進め、ブースなどを設置する予定です。
また、地域とのつながりも重視しています。特に会場の井頭公園がある真岡市は、公園エリア5施設を「いがしらリゾート」と名付け、県内外に向けてPRしています。そこで真岡市は今年、ベリテン会場内に自然を生かした休憩スペースを開設し、リゾートをアピールする予定です。フェスをきっかけに、若い人たちにもこのエリアの魅力を知ってほしいと考えています。
チケット販売データによると、県外からの参加者が6割を占めます。2日間開催を機に、宿泊や飲食の誘客にも貢献しているようで、「ベリテンで前泊し、宇都宮餃子を食べた!」といった声も聞こえてきます。県内への経済効果は2日間で10億円との試算もあり、今後は栃木県や宇都宮市にも、地域活性化に積極活用してもらいたいと考えています。
台風シーズンの開催とあって、野外フェスはスタッフの気苦労も多いイベントです。それでも、県内の若者に「栃木にはベリテンがある」と誇りに思ってもらえるよう、今後も大切に育てていきたいと思っています。最新情報を特設サイトでご確認の上、ぜひ緑の音楽フェス・ベリテンに足を運んでください。
https://www.berry.co.jp/berryten-2023/